あれは私が大学4年次の夏休みにオーストラリアに行った時のことでした。
文学部だったのですが、海外小説に興味を持っていて初めての海外旅行はワクワクしましたね。
福岡空港から経由も挟んでシドニー空港に着いた時には、もうすぐ日も変わる時間帯でした。
意外に夜は冷えていて驚いたのを覚えています。
南半球は冬ですので、多少厚着を心掛けていたのですが侮っていたようです。
オーストラリアで急性扁桃腺炎に!
朝になると格安ホテルの朝食バイキングを頂きましたが、ホテルを出てシドニーの街の雰囲気を味わっている最中に様子がおかしくなりました。
「あれ?何だか体が重く感じる…」
とキツさのあまりその辺りのベンチに横たわりました。
一人旅ということもあって自分で何とか、あらかじめリストに控えておいた現地の病院へ向かいました。
まだ歩けるレベルで良かったのですが、病院に着いてからは全く歩くことも出来なくなりました。
お医者さんの問診を受けて、どうやら私は「急性扁桃腺炎」という初めて聞く病気にかかったようでした。
英語には自信があったつもりでしたが、やはり専門用語なのでちょっと手間取りましたね。
多くは前兆があってどんどん酷くなるのですが、私の場合悪化するまでに時間が早かったようです。
その病院に入院することになりましたが、その夜から翌朝にかけては本当に辛かったです。
外国という心細さも相まってか、その不安がキツさを強めていたのかもしれませんね。
「まさか」のための海外旅行保険
結局丸2日で退院することになったのですが、やはり入院までしたのですから治療費はバカになりません。
「手術も無いから大丈夫でしょう?」
と思われるかもしれませんが、それは日本国内の話であって外国では医療費はかなり掛かることが多いんですよ。
ご多分に漏れずオーストラリアもかなりお金が必要ですが、私は海外旅行保険に入っていたのでそれで賄うことが出来たんです。
もっとも胃腸系の病気のための予防線でしたが、まさかの扁桃腺炎とは意外でした。
この「まさか」が起こってしまうのが海外旅行ですから、やはり保険は大事なんだなと思い知った貴重な体験でした。